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午前中のんびりしていて、昼近くになってようやく玄関掃除を始めた。
ポストの中身を見ようと外に出ると、大声で言い合っているような声が聞こえてきた。

ひえーっ!と慌てて家の中に戻ったけれど、ついつい聞き耳を立ててしまう。
「言った」「いいや、聞いていない」という内容で、夫婦喧嘩のようだった。

近所には、常に大音量で親子・夫婦間の喧嘩をしている一家がいるのだが、今日はその家ではなかった。
声を聞いても当事者の顔が浮かばないので、大きく心が乱れることもない。
知り合いが喧嘩している!だったら心配で心配で仕方がなかったろうと思う。


子供の頃は、喧嘩を見ることが嫌いだった。
両親も祖父母も超エネルギッシュな人々なので、本当によく夫婦喧嘩をしていた。
喧嘩を見ているうちに涙が溢れてきて、なぜか私が一人しくしく泣いていた。

妹が一人いるけれど、喧嘩になったことは殆ど無い。
姉妹で言い争っていれば私が両親から叱られるだけなので、さっさと謝ったり妹の要求を叶えてしまっていた。
こんな安直な対応を友達にもしていて、「喧嘩をする」という経験があまりないまま大人になり、結婚してしまった。


夫は冷静な性格で、穏やかなタイプ。
加えて年の差夫婦なので、いろいろ大目に見てもらっているような気がする(笑)

しかし、結婚してから3年目前後は、夫の穏やかさに怒りを感じることが多かった。
当時は「何でこんなにイライラするんだろう」なんて思っていたけれど、後から振り返ってみれば原因は明らか。
子供の問題に決着がついていなかったから、だ。

夫は他人事という状態ではなかった、寧ろ積極的に情報を集めたりしてくれていた。
それでも止まらないイライラ。
私は夫を煽りに煽っていたが、それでも毎回冷静にかえされてしまっていた。

この時期は、「私のことバカにしているんだろうか」「こいつとは話し合う価値なしってこと?」と、被害妄想にまみれていた。
小さい頃に夫婦喧嘩を見るのが嫌だったくせに、「あー、夫と一度本気で喧嘩してみたい」と、ものすごい筆圧で日記に書いている当時の私…やばすぎる


それから数年、イライラはすっかり消えて、夫の動じない性格は本当に有り難いと感じる毎日。
もはや喧嘩したいなんて思うことはない。


こんな私にもエネルギーに溢れた時期があったということか。
結婚前からどちらかというとあきらめの気持ちの方にふれていたけれど、子供に関することはそれだけ心の中で重きをなしていたということなのかも。

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