bag-ge87eb4543_640
昼から夫の実家へ。
年末と正月に帰省してくる人を迎える準備を始めなくてはいけない。
ここ数年宴会を予定していても12月中旬に感染症拡大でキャンセルということが続いていたけれど、今年は開催されそうな感じ。

実家の掃除から始まって、食事と宿泊とお土産の手配等など、考えることがいっぱい。
例年何かしら抜けていることがあって直前に大慌てしている夫と私…
チェックリストを作って夫の母に確認してもらったものの、数年ぶりのことなのでイマイチ感覚が戻らない。

さて、奥の部屋から座布団を探し出し、日当たりのいい部屋に干したり冬用のカバーを掛けたりしていたときのこと…
夫の母に「年末年始実家に帰らなくていいの?」と訊ねられた。

結婚以来、帰省することはあっても実家での滞在時間は5~6時間が限度。
色々面倒なので盆と正月の真っ只中ではなく、早めの時期に帰省することが多い。
お盆なら8月5日くらい、正月なら12月20日前後にちょっと顔を出すので精一杯。

夫の母(と亡くなった夫の父)は、ずっとこの点を心配してくれている。
「文乃ちゃんのご両親も寂しいのでは?」
「妹さんともゆっくり過ごしたいでしょう。」
そんなふうに折りにふれて声を掛けてくれる。
長兄嫁さんからも、「接待しようと思わなくていいからね。いつもこちらで生活しているんだから、お盆とお正月は自分の実家を優先してね。」と言われたことがある。

ありがたいことだ…私の妹のように実家に帰りたい人にとっては。
実家の家族から逃げたい私は、「ありがとうございます。」と答えながらも顔が引き攣ってしまう。

両親の顔を見たい、実家が恋しい―そういう人になりたかった。
夫の母や長兄嫁さんの気遣いに心の底から感謝したかった。

せめて夫の母には、私と実家の関係を話してしまおうかと考える日もあるけれど、いらぬ心配をかけてしまうだけのような気がする。
そもそもそういうことを話す勇気がない。


帰り際、夫の母が「はい、これ。ご両親と妹さんによろしくね。」と手渡してくれたのは、立派な箱入りの特産品とお正月のお菓子、そして妹の子ども達へのお年玉まで…
おかあさん、本当にありがとうございます。

「気がものすご~く重いけれど、気合を入れて実家に顔を出してきます」―と、これは心の中に留めて頭を下げた。

 にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 主婦日記ブログへ