夫の兄の妻(以下Rさん)から私に電話があった。

遠方に住んでいる兄一家は、毎年春に夫の実家へ帰省している。
今年は帰省できないということで、夫の母から頼まれて地元の特産品を送る手配をしたのが3月。
「今日届きました。文乃ちゃんが手配してくれたと聞きました。
本当にありがとう。」とわざわざ連絡をくれたのだ。

Rさんからのお礼の電話に「文乃ちゃんが手配してくれた。」と伝えてくれる夫の母、それを受けて多忙な中私にお礼の電話をくれるRさん、ありがたいことだなと思う。
「手柄は自分」という人も多いから、本当にそう思う。

夫は他の兄弟から一人だけ年が離れた末っ子、夫と私は一回りの年の差があるので、Rさんは私の実母に近い世代だ。
ハードな仕事をして、3人の子供を育て、多趣味、地域のボランティア活動にも携わる―私には超人にしか見えない。

電話の途中でRさんが「実は仕事を3月で退職したの。」と言った。
Rさんは学校卒業後ずっと医療従事者として働いていた。
去年の3月の電話では、「マスク等が足りないことだけが心配。
仕事は若い頃もっと混乱した状態の中で働いていたこともあるから
全然大丈夫。それよりも休日に外出できなくなったことが寂しくて。」と力強く話をしてくれた。
かねがね「体力が続く限り、70代・80代になっても仕事をしたい。
私はこの仕事が好き。」と言っていたRさんらしいなと、夫と語り合ったことを覚えている。

そんなRさんの退職と「もう医療関係の仕事はできない。」という
言葉・・・非常に重く感じた。
「一番下の子の大学卒業まで後もう少し。4月からは別の仕事に出るようになったのよ。」という明るい声を聞きながら、Rさんのこの1年に
思いを馳せた。


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